吾輩は悩むのが趣味である

悩みが尽きない人々に読んでいただきたいのです

テレ東「午後のロードショー」は最強である

今週のお題「最近見た映画」

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金なら無い

さて問題である。下の式の(  )内を埋めてほしい。

コロナ禍 + リモートワーク + 小遣い制のサラリーマン =(    )

いろいろな回答があるとは思うが、「最近見た映画」という前提であれば答えは一つしかない。




午後のロードショーである。


今年度前半を振り返れば、コロナで施設は閉じているし、勤務形態はリモートワークに移行した。社会状況は大きく変わった。そして私の小遣いは変わらない。
つまり映画館に行ける状況ではなかった、ということだ。

自宅で気軽に映画を見たい。今の世なら「Netflix」や「Amazonプライム・ビデオ」がある。コンテンツは無限だ。

しかし問題がある。視聴するには金が必要なのだ。

社会状況は大きく変わったが、私の可処分所得は変わらない。もともと映画鑑賞の趣味も無い。つまり映画館に通う金銭的な余裕は無いのである。

そんな男の最適解。それが
テレ東「午後のロードショー
なのだ。

 

午後のロードショーとは

www.tv-tokyo.co.jp

 
我らがWikipediaによる説明を参照しよう。

 『午後のロードショー』(ごごのロードショー)は、テレビ東京の関東ローカル番組で、月 - 金曜日の13:35 - 15:40(JST、以下略)の番組枠「午後のエンターテインメント」(後述)内で放送されている映画番組である。

午後のロードショー - Wikipedia

 
簡単にまとめると、平日の昼下がりに毎日放映してる吹替の映画番組である。地上波テレビの映画番組が次々と終了していくなか、今でも変わらぬ姿で放送を続けている業界のリーディング番組である。
例えるならば北海道の過疎地で大手コンビニが撤退していく中、採算度外視・地域貢献のため経営を続ける「セイコーマート(セコマ)」と言えよう。

地上波映画番組界というメディアの過疎地においえて、私のような男のために採算度外視で貢献してくれるセコマのような存在。
それが「午後のロードショー」なのだ。

 午後のロードショーのメリット三選

 地域限定の例えで分かりづらくなってしまったので、具体的なメリットを挙げていきたいと思う。ちなみに私は北海道の人間ではない。

  1. 地上波なのでもちろん視聴無料
  2. ラインナップに一昔前の話題作がけっこう入っている
  3. 字幕ではなく吹き替えである

一つづつ見て行こう。

 1.視聴無料 

言うまでもなく、日本ではNHK以外の民放地上波は無料で視聴できる。東京エリアの民放であるテレビ東京のコンテンツも無料である。
ありがとうテレビ東京


2.一昔前の話題作

羊たちの沈黙「スピード」「ダイハード」。令和のヤングにはピンと来ないかもしれないが、今の40代以上にはグッと来る映画タイトルだ。リアルタイムで映画館に並んでまで観た平成の話題作である。

gogoro.141-lab.com

「1990年代は最近」というのが40代以上の感覚であろう。人間は年を取るほど時間を短く感じるようになる。特に青春時代を過ごした時期の記憶は鮮明なままであり、なかなか劣化しないのである。

映画に対する感覚も同様で、1990年代の映画が無料となると、最近見たばかりの映画が無料で見られる感覚になり、ちょっと「お得な気分」でハッピーになれるのだ。
ありがとうテレビ東京


3.吹き替え

「洋画は字幕派」は吹き替えを馬鹿にする風潮があるが、私は強くアンチテーゼを唱えたい。
Wikipediaを読むと字幕で伝えられる情報量は「一度の20文字」が上限。細かい台詞は字幕に出さないこともあり、けっこう意訳しているとのこと。

外国語音声の劇場用映画の場合、通常は台詞1秒に対して4文字以内、一度に表示される字幕は20文字までが基本。1行あたりの文字数は、かつては13字だったが現在では10字(例外もある)。簡単な挨拶程度のセリフの場合、字幕に出さないことが多い。[要出典]なお、字幕では簡潔さがモットーとされるため、逐語訳にこだわることなく意訳を積極的に取り入れる必要があり、必ずしも原語の台詞に忠実な翻訳がなされないこともある。

日本語字幕 - Wikipedia

情報量という観点から見ると吹き替えのほうが映画を深く体験できる気がする。
そして、何といっても私の世代は「Mr.Boo!ミスター・ブー」という強烈な原体験も持つ人間が多い。広川太一郎の吹き替えでなければ映画の魅力は半減していただろう。実際に字幕版を見た時のガッカリ感はすごかった。

 

Mr.Boo!ミスター・ブー』(原題:半斤八两、英題:The Private Eyes)は、ホイ兄弟演じる私立探偵のドタバタ活躍を描く、1976年のコメディ香港映画。

Mr.Boo!ミスター・ブー - Wikipedia

ノスタルジーも相まって、一昔前の映画を吹き替えで見ると田舎の婆ちゃんの家にいるような安心感を感じるのである。
ありがとうテレビ東京
 

肝心の吹き替え版がない…

ここまで吹き替えの予算を主張していて大変申し訳ないのだが、「Mr.Boo!ミスター・ブー」は字幕版しか販売していないようだ。
言い訳のように聞こえるかもしれないが、希少価値という観点で「吹き替え版」は価値があるとも言える。

 

さんざん吹き替え版を勧めておいて、貼ったリンクは字幕版という醜態…
また新たな悩みの種が生まれてしまった。

というわけで本日も悩みはつきないのであった。
とかくこの世は悩みだらけである。

ありがとうテレビ東京